ミノルタα9000(その2)

先日より格闘しておりましたミノルタの初期型AF銀塩機「α9000」の続きです。
カメラ分解に関するスキルがあまりありませんので、もう1台ジャンクを手に入れて比べてみることにしました。
ニコイチで使えれば良いかなぁ、という思惑もあります。
パソコンジャンクいじりの師匠は「ニコイチは負けだと思ってる」という名言を仰られましたが、まだまだ自分はそこまでの域には達しておりませぬ。
パソコンでもそうで、カメラだとさらに然りであります。
自分の場合、基本的にはニコイチでも動く機体が1台できあがればそれで良し、というスタンスです。
もう1台の方は部品取り、というそれはそれで必要な使命を帯びることになります。
ジャンクを全て単独で修理できればいいのですが、個人では無理な場合もあるわけで、そういう場合はニコイチもやむ無しだと思っております。

さて、オークションを色々と見ておりますとα9000も若干数出品されております。
α9000の有名な持病に上面に配置されている円形の液晶からの液漏れ、があります。
液漏れが起こっていない機体は極めて高価で取り引きされており希少価値があるようです。
今回は元々ジャンク狙い、という事もあって某カメラショップが出品している「ミノルタAF機ジャンク5台セット」をゲットすることにしました。
α9000をはじめ、α7700iなど全部で5台セットですが、使用に耐える物はゼロという内容です。
シャッタボタン脱落、とか裏蓋無し、とか・・・。(^^;
落札価格は1700円、安いのか高いのかよく分かりません。
これがこのあいだ届いておりまして、ようやく開封することができました。
他の4台はあとで検分することにして、まずα9000です。

電池ケースがない状態なのとシャッタユニットに油膜が発生しているようです。
とりあえず、前回の機体から電池ケースを抜き出して装着してみます。
電源は入るようです。
レンズは手持ちのαマウント35-105mm、F3.5-4.5を取り付けてみます。
最初はかなり動きが渋かったですが、AF動作もなんとかしようとしている・・・というか、頑張って動こうとしている・・・というか。

ショップの案内では「AE、AFは動作しません、しないものとご理解下さい」ということでしたが、ただ単に電池ケースの紛失だけでジャンクとなっていたのでしょうか。
何回か巻き上げてシャッタを押してみます。
電子シャッタなので電源が入っていないとシャッタが切れません。
前回の1号機の方は電源がそもそも入らないためにシャッタが降りなかったのだと分かりました。
今回のは気持ち良く「バッシャーン」とシャッタが切れます。
これこれ、この衝撃は確かに手巻きカメラ特有の重さです。
かなり強い衝撃ですが、その分、シャッタを押しているという感覚があって気持ち良いです。

もともとα9000はコンテニュアスAFモードしか実装されておらず、電源を入れるとピントを合わせ続けようとする・・・らしいということは以前に聞いたことがあります。
ですので、AF動作自体もそんな感じでしたので、一応、動くことは動いているようです。

軽く清掃をしてから再度ファインダをのぞいてみます。
明るいですね、自動的にAFスタートします。
AFの自動スタートという思想はミノルタの発送だと思うのですが、α9000が発祥だったのかな、と思ったりもしました。

ところが、です。
シャッタボタン半押しの時にピントが合うとピッと音がしてAFが止まるのですが、どう見てもピンぼけなのです。
うーん、どういう訳だろう。
このカメラは高級らしくこの時代にあって視度補正機構が実装されています。
視度補正が狂ってるのかな、と調整してみましたがそれとは違うようです。
MFにしてピントヘリコイドを回していくともっとクッキリと見える位置があるわけです。
目測で1メートルくらいの距離にある物体に合わせてみました。
AFが停止したときの距離計は1.5mくらい。
他のαレンズにつけかえても結果は同じでした。
AF測距センサが狂っているようです。
これではAFが使えずMF専用になりそうです。
とはいえ、もともとAF一眼レフの一番古い時代の機種であり、そもそもAF精度は信頼していないわけでMF専用機のぞむところです。
ファインダも明るいですし、ピントの山もつかみやすい。
この時代のプロ向けAF機はMFでもちゃんと使えるように設計されている場合もあります。
ニコンF4などはその代表格、AFも当時では速かったですがむしろMFで使うべきという意見もあるほどです。

AEの方は多分大丈夫でしょう。
他のカメラで表示されている値とほぼかわりありませんので。
モルトも交換しておく方が良いですが、今すぐでなくても良いと思われます。
シャッタの油膜は清掃したところ再発しなくなりました。
ダンパゴムかなぁ、一応、シャッタの油膜も持病の1つとされているようですね。
というわけで、もう少し調整、というか、1号機との比較と研究をしてみてから実際に使っていこうと思います。

気がついたα9000特有の仕様を記載しておきます。

○カウンタが1以上にならないとAFが作動しない(これ、結構ハマりました)
○シャッタ速度1/1000以下では半段ずつの指定可能、以上では1段ずつ
○最高シャッタ速度は1/4000(当時としては高速な部類だと思います)
○AFは常にコンティニュアス、AFは常に作動しシャッタボタン半押しの時にピントが合えば停止
○基本的にスポット測光(平均測光であるアベレージモードもありますが)
○セルフタイマのスイッチはシャッタボタン横のスライドスイッチである

という、手巻きなのにAF機という異色のカメラは、仕様も異色なのでした。
早く使ってみたいです。
・・・AFセンサの調整ってどうやるんだろう・・・


f0221280_18472928.jpgα9000+35-105mm 
F3.5-4.5


f0221280_18475183.jpg液晶部分の液漏れは少なめ


この写真を撮ったカメラはキヤノンIXY-DIGITAL-Lです。
ブログとメモ撮り用に中古で買ったものです。
とはいえ、あまりにもリコーCaplio-R7が使いやすいので、最近では出番があまりありませんでしたのでひさびさに登場させました。
画像エンジンは初代DIGICでEOS-10Dと同じですね。
400万画素ですがメモ撮り程度だと十分です。
こう見えても単焦点で銀塩換算39mmの焦点距離とF値は2.8という使いやすいレンズです。
案外カチッと写し取るように思います。
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by intellistation-e | 2010-03-31 19:40 | カメラ・レンズ