EOSのダンパーゴムについて

こんにちは!!

今日のブログはいつもと様子が違っております。
実は、先日にかなり以前の「ジャンクカメラ(キヤノンEOS-10QD)」というエントリにぱたぱた様とおっしゃる読者様からコメントを頂戴いたしました。
要は「EOS 55のシャッター幕汚れ」に対する対策、ということでございます。
このエントリに自分が書いておりますとおり、銀塩EOSの最初期カメラ群にはこの持病が発生しております。
どこまでぱたぱた様のお役に立てるかが分からないのですが、とりあえずの対策を考えてみます。

まず、基本的なことを書かせていただきます。

フィルムの最初期EOSにはシャッタユニットに取り付けられている「ダンパーゴム」または「シャッターブレーキ」と呼ばれる小さなゴムに不具合があります。
機種はEOSの650、630、RT、100、1000、850、5、初代Kiss、55などで、最初期の650から55までの期間でほとんどの機種で発生します。
例外はEOS-1系とEOS-1が発売されるまでの上位機種であった620で、これはシャッタユニットそのものの構造が違うためにこの現象は発生しないとされています。
このゴムですが、材質が理由で加水分解をおこし、経年でドロドロ、べたべたに溶けてしまい、シャッタが走行するたびにこの溶けたゴムがシャッタ幕にへばりついてきます。
ゴムの加水分解は遅かれ早かれ必ず起こりますので、大丈夫だった個体でも夏の暑さでやられてしまい、ひと夏超えた途端に発生するケースが多いようです。

この溶けたゴムですが、まるで油のように見えるために「油滴がシャッタに付いている」等とも表現され、あたかもどこかの機械オイルがしみ出しているように思われるのですが、根本的な原因はダンパーゴムが溶けてへばりついているものです。
このゴムがやっかいで、シャッタ幕の走行を妨げるために酷い場合はシャッタ幕が閉じなかったり、一部未露光になったりします。
キヤノン側は「これはゴムの経年劣化によるもので製造ミスではない」との主張で最初から有償修理扱いとしていました。
そして、現在では部品保有切れを理由に修理すら受け付けていません。
しかしながら、EOS 55以降のシャッタユニットのダンパーゴムは「加水分解対策ゴム」が使われていると言うことで、キヤノン側も早い段階で把握はしていたことがうかがえます。

ということで、このシャッタ幕ベタベタ不具合が発生しましたらユーザサイドでなんとかしなければならないのが現状です。
自分の場合はシャッタ幕のクリーニングだけですませてしまいましたが、今となってはEOS-10QDもあまり使わず、自宅に置きっぱなしです。
べたべたになっていることが容易に想像されますが、現時点ではまだ未確認ですし、正直なところ分解修理をしてまで使い続けるつもりはあまりなかったりします。
というのを踏まえまして、対策を考えてまいります。

対策その1
「徹底的に掃除をする」
これが基本的な対策になると思います。
ベンゼンや薄めラッカー、アルコールなどで汚れそのものは簡単に除去できます。
溶けたゴムがへばりつくたびに除去していくと、少しずつですが「ゴムそのものは減っていく」ということになります。
シャッタ幕に付かなくなるまで根気よく取り除けば、シャッタを切る、ということは問題なくできるようになります。
ただし、問題があります。
EOSのシャッタユニットは上から下へ走行します。
もともと「ダンパーゴム」(シャッターブレーキ)という部品は高速で走行してくるシャッタ幕を受け止める役目をしています。
このゴムが無くなるとシャッタ幕の走行ショックを受け止めるものが無くなり、高速シャッタを繰り返すとシャッタ幕が破れたり破損したりするリスクが高くなります。
ネットを調べてみますと、実際にゴムがすり減ったためにシャッタ幕が破れたケースが若干ながら起こっているようです。

対策その2
「シャッタユニットを分解して実際にダンパーゴムを交換する」
根本的な修理はこれしかありません。
とはいえ、素人に分解して対策をし、さらに再度同じように組み付けることができるのか、といいますと、「かなり難しい、というか、無理では?」とお答えせざるを得ません。
ネットを調べてみますと、EOS 10ですが、実際に分解をしてシャッタ幕の洗浄とダンパーゴムの交換をされておられるサイト様があります。
キヤノン EOS10シャッター幕交換
正直、同じようにできる気がしません。(^^;
繰り返しますが、根本的な対策はこれしかありません。

対策その3
「簡易修理法」
ということで、簡易的な修理方法を探ってみます。
カメラ修理日記というサイト様の「ゴムダンパー交換」というエントリをご覧下さい。
だいたいですが、ゴムがおさめられている位置が分かります。
シャッタ幕はアルコール等で掃除ができます。
あまりにへばりつくと幕そのものが走行できなくなるのにシャッタがチャージされるので、幕の付け根からバラバラになる可能性も考えられます。
そして、シャッタを開放にして細いピンセットを差し込み、シャッタユニットの隙間から小さく切ったウレタンゴムのようなもの(ホームセンタのショック軽減のために敷くゴムなど)を押し込んでやる、ということです。
自分はこの方法を行ったことがありませんが、実際にこの簡易修理方法を行っているショップさんがありました。
DiscoverPhoto様
現在ではパーツ切れのために受け付けておられませんが、修理料金は3500円と言うことだそうです。
つまり、お値段からすると完全に分解しているわけでは無いと思われ、簡易修理法での対応ではないかということです。


以上を踏まえまして、結果的にどうすれば良いか、ということです。
ヤフオクなどでジャンクなEOS、つまり、シャッタ不良の650などを購入し、簡易修理法を探ってみる、というのが一番の近道だと思います。
これは時間があれば自分も試してみたいのですが・・・なかなか現在のところそこまで手が出ませんし、EOS 10QDをそこまでして使うつもりも無い、と言うのが本音であります。
あ、そうか・・・EOS 10QDで試せば良いんですね。

ぱたぱた様に申しあげるとするならば、ジャンクで壊れてもともとなカメラをご用意されてお試しいただくのはどうでしょうか、と言うことであります。
ゴムを突っ込む修理法をうたっていたショップ様が実際にあるというのを前提にしまして、方法としては間違っていないと確信しております。
EOS 55を長年にわたってお使いいただけますことをお祈り申しあげております。

ということで、全く参考にならないことしか書くことができず、申し訳ございません。
正直、完全に分解してシャッタユニットを取り出すのはリスクが高すぎると思います。
ならば、ジャンクなカメラで簡易修理法の確立を目指されるのが事前の方法だと思うのです。
自分も自宅のEOS 10QDで確認をしたいと思っております。
[PR]
by intellistation-e | 2013-09-05 18:58 | カメラ・レンズ