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ひとりあそび

出がけに花の写真を、と思っていたらGR-DIGITALを仕事場に置いてきていたことに気がつきました。
ということで、今日は以前の写真を。

前に「たかいたかい」のエントリで紹介した写真と同じ日に撮ったものです。
子供は日に日に成長していきますね。
小さな子供が家にいると「成長」を目の当たりにすることが多く、昨日までできなかったことが今朝になると普通にできていたりするので驚くことがよくあります。
大人の時間と子供の時間は流れ方が違うかのようです。
この写真を撮ったときは自分で歩けなかったのに今は家中を走り回っている、半年の間に成長したものだとあらためて感じます。

ひとりあそび_f0221280_14544562.jpgひとりあそび


カメラはキヤノンEOS-10D、レンズはEF100mm、F2.0USMです。

今でこそUSM(UltraSonicMotor、超音波モータ)を搭載したレンズはたくさんリリースされておりますが、高校生の頃、EOSシステムが発売になった当初は極めて高価なレンズにしか搭載されていないものでした。
当時はF-801を購入したばかりで新しいレンズもなかなか買えず、それでもカメラ雑誌を毎月眺めては新しいレンズやボディに思いを馳せていました。
カメラ雑誌は「月間カメラマン」とか「CAPA」などが仲間うちでよく読まれていたと思います。
そんな折り、EOSシステムに新しいレンズが発売されるという記事を見つけました。
そのレンズは伝説の「EF50mm、F1.0L(USM)」であります。
50mmのくせにあまりにも大口径なレンズとUltraSonicMotorでしか駆動できない巨大なレンズ群は「金魚鉢」という通称までできるほど凄まじいレンズと聞いています。
このレンズの記事を見たとき、「キヤノンはとんでもないモン作りよったなぁ」と驚き、ニッコールで負けない超大口径巨大レンズの登場を待ちわびた(もちろん買えない)のですが、ついぞニコンからは発売されませんでした。
ニコンユーザでしたがキヤノンに勝てない焦りのようなものを感じ、EOSユーザの友人達がなんとなく眩しく見えたのでした。

実のところ、当時ニコンのAF機で中堅であったF-801とEOS630を比べてみると、明らかにEOSの方が使い勝手が上であることが幾つかありました。
その1つが、シャッタ速度優先AEのとき、F-801は1段ずつの指定しかできなかったのに対して、EOS630は半段ずつの指定が可能でした。
鉄道写真を多く撮っていた当時、少しでも速いシャッタ速度を指定できる可能性があり、動体予測を実装しているEOSの方が使い勝手が良かったのは事実であります。

そんなわけで、今でもUSM、UltraSonicMotorと聞くとなんとなく高級感を感じてしまうのであります。
いや、実際にUSMは静かで便利な点が多いですね。
話を元に戻して、この伝説の「50mm、F1.0L(USM)」ですが、EOS-7Dを買った友人が何かの撮影会で借りて使ってみたことがあるそうです。
肝心の使い勝手は・・・「開放では深度が浅すぎて使い物にならない」んだそうです。
ポートレートでは目にピントを合わせるのがセオリーですが、目に合わせるとすでに睫毛のあたりが怪しく、前髪はボケ始めているのだとか。
極端に深度の幅が狭い故にかなり使いづらく、かといって絞り込んでも甘さが残ると言っておりました。
生産本数わずか数百本のレアレンズを使えたのはラッキーだと羨ましいかぎりですが、それにしても・・・。
50mmが使いたいのなら普通にF1.4買っとけ、というのが最終的な友人の意見でありました。
by intellistation-e | 2010-03-09 15:24 | 写真